国立情報学研究所 - ディジタル・シルクロード・プロジェクト
『東洋文庫所蔵』貴重書デジタルアーカイブ

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doi: 10.20676/00000184
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コレクション情報

原題 Den Vandrande Sjön
書名 さまよえる湖
解題 ヘディン最後の中央アジア探検となった第5次探検のうち、1934年4月から6月にかけて行ったロプ・ノールの探査旅行記。タイトルにある「さまよえる湖」とは、タリム盆地最大の湖ロプ・ノールに対してヘディンが名づけたもので、ロプ・ノールは流れ込む河川の流路の変化に伴って移動する湖であるとの仮説にもとづく。本書は、奇しくもその仮説を実証することになったヘディンのロプ・ノール探査の旅を記録したもの。ヘディンは流路を転じて再び旧河床を流れ始めたタリム河下流をカヌーで下り、その先に旧位置に戻ったロプ・ノールを発見、その付近一帯を調査し、楼蘭の墓を発掘した。ヘディンは生涯に50冊近い著作を残したが、最後の旅行記となった本書は最も広く知られており、世界30ヶ国語に翻訳されている。
出版年 1937
出版地 スウェーデン / ストックホルム
巻数 1冊
ISO639-1 スウェーデン語
ISO639-3 sve
邦訳書 『さまよえる湖』白水社 関楠生訳 1964年

ボリューム情報

原題 Den Vandrande Sjön
書名 さまよえる湖
巻数 vol.1
著者 ヘディン
解題 1934年4月、ヘディンは第5次中央アジア探検に出発する。これが彼の最後の中央アジア探検となった。6月までの2ヶ月間、彼はロプ・ノールと付近一帯を調査し、楼蘭王国の王女の墓を発掘し、30年余りにわたり懸案となっていたロプ・ノールについて、かつて自らが推論として打ち出した遷移説を実証することとなる。本書はこの時の旅行記である。古代の史書にすでに現れるこの湖は、幾度もその位置を変えてきたという。その謎を解明する本書は、一般書・学術書をあわせて50巻近い、30ヶ国語に翻訳されている彼の膨大な旅行記の中で最も広く知られるものである。
出版年 1937
サイズ(cm) 24x17