ディジタル・シルクロード・プロジェクトのアウトリーチ活動について紹介するウェブサイトです。博物館や美術館でのワークショップを企画・実施しています。
日本科学未来館でスポット展示を実施しました
2009年03月23日
2009年3月20~21日、「遷画~シルクロード」を実際に様々な人々に利用してもらい、今後のワークショップ実施を目的とした実験的なスポット展示を行いました。
会場は東京大学情報学環池内研究室による「3D Digital Bayon」の展示会場にも近く、文化財やデジタルアーカイブに興味のある人々のほか、未来館の友の会のイベント当日ということもあり、多くの人々でにぎわいました。
子どもたちや、親子連れ、カップル、年配のご夫婦など様々な方々に遷画を体験してもらいました。思いも寄らない反応に驚いたり、色々なアドバイスをもらったり、中には思わぬトラブルも・・・
こちらが想像していた以上に大きな反響を得ることができました。
遷画では様々なテーマで画像を分類しているのですが、 小さなこどもには動物が大人気。
うさぎさんはいるかな?これはおさるさん?らくだがいっぱいいるよ! などシルクロード地域に描かれた動物に興味津々。
歴史が好きだという男性。画像をあつめる画面で、ディスプレイの左右が東西に対応することや、文物の画像とともに地図と出土地が同時に表示されることなどをご紹介すると、「マニアックだね~」の一言。
「家に帰って娘と一緒に遊びます」
とおっしゃってくれました。
ある老紳士は仏像をたくさん集めたツアーを作成してくれました。
一つ一つの画像をじっくり見て、「やっぱり敦煌の仏像が好きだな~」
としみじみおっしゃってくれたのが印象的でした。
また、兄弟で一緒に画像を見て、まだ小さい弟が画面を指差し「これとこれ」
などと指示する画像を、一生懸命集めてあげる優しいお兄ちゃんも。
とてもほほえましい光景でした。
遷画では画像をあつめて、ならべて、公開するという3段階の(結構複雑な)作業が要求されるのですが、何のインストラクションもなく、すいすいと自分で遊ぶ男の子も。これにはこちらもびっくり。
小学生の男の子のグループは、席が足りず一つのモニターを使って最初は仲良く体験してくれていましたが、何があったか途中で口げんかをはじめてしまい、気がついたら殴り合いの大喧嘩に・・・。
無事に仲直りしてくれてるといいのですが。
最終的に、用意したチラシは全てなくなりました。また遷画を体験していただいた方や興味を持ってくれた方には、写真サイズに印刷した画像をプレゼントしましたが、2日間プリンターはフル稼働で用意した200枚の用紙が終了時にはなくなってしまいました。
アンケートにも多くの方がご協力くださいました。シルクロードに関する文物に興味を持ってくださったことや、操作したときの感想など、今後のプロジェクト推進に向けて貴重なコメントを頂きました。
企画中の展示やワークショップに向けて重要な一歩となる展示でした。
ご協力いただいた皆様、関係者の方々に感謝申し上げます。
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