1934年4月、ヘディンは第5次中央アジア探検に出発する。これが彼の最後の中央アジア探検となった。6月までの2ヶ月間、彼はロプ・ノールと付近一帯を調査し、楼蘭王国の王女の墓を発掘し、30年余りにわたり懸案となっていたロプ・ノールについて、かつて自らが推論として打ち出した遷移説を実証することとなる。本書はこの時の旅行記である。古代の史書にすでに現れるこの湖は、幾度もその位置を変えてきたという。その謎を解明する本書は、一般書・学術書をあわせて50巻近い、30ヶ国語に翻訳されている彼の膨大な旅行記の中で最も広く知られるものである。 [もっと詳しく..]
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