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0353 羽田博士史学論文集 : vol.1
羽田博士史学論文集 : vol.1 / Page 353 (Grayscale High Resolution Image)

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doi: 10.20676/00000267
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れば、其の上には位を受しひ、可汗の名の存したるべきは明らかにして、且つ此の常可汗が頗良賢なるべきとも、
下に述ぶるが如く疑無ければ、此の點よりすれば氏の見方と頗稱したる文字とは歴代の可汗の名は替其の儀號の全
を以て碑文の儀號を記さずして、單に頗良賛と記したりや
體を記して兄長繁雑を厭はざるに正しきが如しと難、何故に獨り此の可汗に限りて其の儀號を
の疑を本論に於て見たるが如し、頗良賛は曰ふ迄も無く、Schlegel 氏の見解は全く此の點を無視せるものにして合骨咄蘇毗と曰ひ
疑無し、又此の碑文の書き方を考ふるに、凡て可汗の名を記むる上、然るに今此等の三字を可汗の名と見ざる可汗の見
有無し、V 59、VI 25、XI 15、XI 39、XI 55等に於て記むるが如し、若し此等の三字を以て表はされたるものにして、頗
れば、此の間に空格を存すべき餘地なく、若し餘地なく、獨り此の場合に限りてのみ特積の書き方を爲さしものと見ざる可汗、
之骨適當の見解ならんや、若し此の間に、一字の空格を記めば此の場合に可汗の名は只二字を以て表はされたるものにして、頗
莫賀の三字を容るべき餘地は全體の書きの上に於て存する無く、止むを得ずんば此の場合に於て裂略稱を用ゐたるものと解
すべけんも、此の碑文知きは全體の書きの上より認め得べきに非ず、されば此の場合に於て裂略稱を用ゐたるものと解釋
はXの求むに頗良賛達干の可汗としての儀號なる「合骨咄蘇毗」と此の「合骨咄蘇毗」XI 1に「僧」なる文字が存したるこ
となるべし、而してXの現存文字の不端なる「往來教化」と此の「合骨咄蘇毗」なる文字の下に直に可汗の徽
かは固より知り得べきに非れど、少くとも Schlegel 氏の想像せるが如く「教化」なる文字の下に直に可汗の徽
號が接したるものとは見得べきに非ず、碑文の書き方を考ふるに、「可汗死して其の子位を嗣ぎたる時は「……子

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