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0789 羽田博士史学論文集 : vol.1
羽田博士史学論文集 : vol.1 / Page 789 (Grayscale High Resolution Image)

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doi: 10.20676/00000267
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さてかゝる間にもアウルや家族についてはは、共同の利益と個別の利益とが区別されてある。假令は夏居の場所は
各家族各個人等の共同の所有と認められて居るが、冬居の場所はそれぞく別個の所有と認められ、従って賃貸若く
は貸貸することが出来る。かれはアウル相互の間に、勤もすれば半の生ずるは免がれ難いことである。茲に昔から有
かゝる事を解き、そうして平点について裁断を興へる為に、正しき考を有ち、事あるは日に言ふことを実際に有
力な家系で、また富もあり、聡明であり、キルギス部族の間では皆此のビー(他のトルコ語の方言では日で言ふことを
行ひ得る所の人々に属する。何人よりに属する。かゝる裁判の権利を有て居る。冬居に於て土地に関断する事を裁
じ)と稱ばれ、何人よりも勝れた安全計るとかのことは、皆此のビーの到断に持つのである。そうしてアウル相互の
間の事を和解するとか、個人の安全計るとかのことは、人民は全
事者等が、全くその到法に従はねばならぬ。かゝることの行はれて行くのは、即ち正しき考の人、聡明な人として
く無条件でビーの到裁に従ふべきであるが、かゝることの間何等定まった法規があるといふのではなく、
ビーを認めて居る事と、またビーが家族としての勢力とその位置を固めて居るに因るのである。但しビー
の権力は多く或る一性の中の一部分に行はれるに過ぎない。廣くその圓體の間に関する事にのみ止まらない。なは
ビーの権力は一属する圓體の中の一部分を裁判に関する事にのみ止まらない。廣く一般の起り事にも及んで居る。し
かしビーの裁判権及びその他の権力を実際に行はしむるに努め、自から此等の人々に対して主宰者の役にあるにも拘
る。故にビーはかゝる人々と密接な関係を実際に保持するに努め、常にその圓體中の有力な人々の援助を要す
らず、常にその代理者として見られるやうに努めて居る。さて此のビーの権勢が盛となるに従て、その下にある

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