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0023 羽田博士史学論文集 : vol.1
羽田博士史学論文集 : vol.1 / Page 23 (Color Image)

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doi: 10.20676/00000267
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東洋史研究會前會長、羽田亨博士が逝去されてから早くも二年有餘の歳月が流れた。先生は生前から、諸雜誌に發表された本文を筆削し、欄外に書入れを加えて居られたが、抜刷、切抜などを整理し、本文を訂正增補して纏めて出版したい意向を持って居られ、先生の公務の多忙と、度々の重い疾患とかその實現を妨げていた。先生が道山に歸せられてから、門弟の間で先生の遺志を繼承して、この出版を完成したいの議が起り、祖國日本も戰後十餘年となって、出版の方法についてその可能性を檢討して幾らかの見込みの見た。敗戰の傷疾を幾分恢復したとは言うものの、儘かなりそうもない漢字、ギリシア文字を交えた歐文の綴りに多種多樣な符號が加わるので、到底算盤にあう出版企業にはなりそうもない。一方、令息明君によって原稿の蒐集は大方完了したので、いつそ東洋史研究會の事業として先生の遺著を世に送りたいと考えた。そしてどの機關、どの書店から出版するよりも、我々の東洋史研究會から出版することが一番先生の遺志に副うことになるだろうと衆議一決した。