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0025 羽田博士史学論文集 : vol.1
羽田博士史学論文集 : vol.1 / Page 25 (Color Image)

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doi: 10.20676/00000267
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らく隨處に先生の得意とする言語學的な研究方法の驅使に直面して感歎の辭を發せずには居られないであろう。論文の排列の順序は、大體において發表された年代順に依ったが、一方讀者の便宜を計り、なるべく同種類の題目を一箇處に纏めようとした。結果として本書の内容は大凡そ五種類のグループに分類されることになった。

第一群は蒙古・元朝史に關するもので、特に驛傳制度がその中核をなしている。先生の最も早く發表された論文は「東京大學における卒業論文題目は「蒙古宮廷台時代の交化」であり、最も早く發表された論文は「東洋哲學」誌上の「蒙古の宗教的風俗習慣」(本書下卷所收)であった。併し先生が最初の學術論文として自認されたのは、本書の劈頭を飾る「蒙古驛傳考」(「蒙古驛傳考」所收)であり、更にこれを補訂する意味で「元朝驛傳雑考」を著して、東洋文庫叢刊、永樂大典站赤門複製本に附記とされた。後者は單行本の形をとり、單行本は本書に收載せぬ原則であるが、豪華版の附篇として最も入手困難なものではあり、特に先生の學風を何う上に最もよい寄處ともなるものであるから、内外研究者からの希望を容れて、特に本書に收録することにした。

第二群は唐代の回鶻に關する研究であり、嘗て東洋學報に「回鶻文の天地八陽神呪經」(下卷所收)を發表して世間古今獨步のものであり、先生のウイグル語に關する造詣は他の追隨を許さぬを驚かされたが、蓋し先生の研究遍歴の第二期を成すものである。先生が京都大學に提出された