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0056 羽田博士史学論文集 : vol.1
羽田博士史学論文集 : vol.1 / Page 56 (Color Image)

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doi: 10.20676/00000267
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か如し。

 站戸は普通行政官吏の下にありしことなく、各目その生業を営み何等驛務と直接の関係あるものにあらず、従かってその管轄も普通行政官吏の下にありしことなく、各目その生業を営み何等驛務と直接の関係あるものにあらず、従かってその管轄も普通行政官吏の下にあること無く、只た站戸に充てられしものは、該驛站所要の物品の供給に任す
るものにして、或は一定の馬匹を納め、また之を養なふ義務あるものとす、世祖の至元年中(至元不明)の制
を見るに『四戸養馬一匹』(兵部典章)と云ひ、至元十五年四月に『南方站田量、及七十石者、准当站馬一疋(同上)以
供鋪馬祇應、已上地歛全省税』(元史兵志)又た十九年八月の詔に『站戸貧富不等、毎戸限四貫、除差発石(同上)の
又た二十五年二月に『南方站戸、以糧七十石出馬、一定営間』(同上)と定めたり、要するに驛馬の供給と個育と站戸の常務に於ける站戸の苦膓に倒
外繰々の科差ありき、もとより時と處とにより区別営間ありと雖、
すへかりしなり、然も此意すへきは此等の站戸は只かくて馬匹を納め、またその飼養に従事するのみならず此
死するが如きことある時は、更に自ら購求して之を償はさる可からさりなり、されは此点に於ける站戸の苦膓は倒
決して少々にあらさるき、則ち『若有倒死、又素稱買』一歳之間所費甚重』といひて站赤の常に站戸の苦膓を遮れんと
して價の廉なるものを求め、為に直ちに倒死するか如きことあるを宜しぬ(兵部典章、此の如)にして民の馬匹を補買するや倡々
行相視過、然後立契成交、須要根買年小肥壯無病齊騎生者、無得難従站戸、止圖價少、濫買年老有病瘦弱馬匹、仰本管先
下難省此小馬匹、不久倒亡(兵部典章至元年中)と宣するに至れり。