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0061 羽田博士史学論文集 : vol.1
羽田博士史学論文集 : vol.1 / Page 61 (Color Image)

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doi: 10.20676/00000267
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収集したる薬物の、墨夕、十日路を隔つる上都に達するに非ずしてボロ(オドリクも亦同し)等の言へるか如く各驛
站の間に鋪を摘置したるものにすぎざるなり、而して世祖の時にはかく燕都と京兆との間に設
置されしに止まりしも後年に至りては諸路に之を設けたるか如く、江淮の急遽鋪の名は元史兵志に見え、杭州
路、哀州路等、江西のものは元典章、元史以下他の史稿の一も騎者の之に任せしを語る
ものあらす、殊にオドリクの如きは特に騎者の使館と区別して急遽鋪の名を擧げたり難、只たに簡解すへからさ
するものは、マルコ・ポロの記する如きと、彼は普通伝と遠べ次いで急遽鋪を語る
べきは此等の驛舎(驛逓局)に同様に鈴を懸けた人ありて、然州の知事に至急に使館を派遣せんとする要ある時、
或は此等の諸王の背叛を報せんとする場合に用ゐるものあり、彼等は一晝夜各地に堪ゆる能く二百哩乃至三百五十
哩の道程を走るを得、其有様を記せんに、彼等は此等驛舎より、常に具せる強健夜驛に乗り各て之を待ち、其全力
を擧げて驛驛せしむ、次の驛にては鈴聲を聞くと共に疾走す、此の如くにして驛毎に炬火を點し、道人と書
信以下前者の裝ほへるものを受くるや否や、盡くして路程を速ふものにして、其疾さこに驚嘆の外あらざるなり、(夜間は人の先驅して炬火を點し、道人と書
ざる可からさるを以て共速力書間の如く走らなくなります……かゝる役務に従事するものは、腹部、腰部、頭部等を堅く布
片を以て縛するに非ざれば到底之に堪ゆる能はざるなり、彼等は各々青海牌を携さへ以て緊急重要なる役務に従事

蒙 古 驛 傳 考

一三三