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0130 羽田博士史学論文集 : vol.1
羽田博士史学論文集 : vol.1 / Page 130 (Color Image)

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doi: 10.20676/00000267
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蒙古時代から元代にかけて金虎符・金符・銀符・海青符・圓符等五種の符牌の行はれたことは余が嘗て蒙古驛傳
考中に述べ、ついで箭内博士が元朝牌符考に於て詳説した所である。これ等の諸牌中、今日に存してその形狀の知
り得るものを求めると、

 はニュールの譯註したマルコ・ポロ旅行記(Yale, The Book of Ser Marco Polo)第三版、巻一、三五三頁から
三五三頁との間に挿入してある圖版によりて示されて居るもので、一八六六年ニュセイ州のミシシスタ地方から
發見せられたものである〔⑴繪圖〕。この牌の地質は銀で、上下を弧形にした長牌の兩面に、鍍金の八思巴字、即ち
元圖書を刻み、牌面の上部に鐵製の輪を插入し、蒙韃備録に素金牌と並稱している銀牌、徐霆の黒韃事略疏證
的模様を有しない。思ふにこれは元史にいふ銀牌、蒙韃備録に素金牌と並稱している銀牌、徐霆の黒韃事略疏證
不鍍牌と称するものに外ならない。この牌が元史にいふ銀牌であることは、特に注記されてゐることである。
 その實牌であることは、左右下の三邊に雷紋を刻み出し、虎頭と題した文字との間に當てた上圖に
二は羅振玉氏が歴代符牌圖録に収めた虎頭と題した文字との間に當てた上圖に
であるかは著者の注記がないから知るを得ないけれども、若し金牌ならば元史にいふ金虎符〔銀〕にも金を以て作った
虎頭、左右下の三邊に雷紋を刻み出し、虎頭と題した文字との間に當てた上圖に
 二は羅振玉氏が歴代符牌圖録に収めた虎頭と題した文字との間に當てた上圖に
であるかは著者の注記がないから知るを得ないけれども、若し金牌ならば元史にいふ金虎符〔銀〕にも金を以て作った
虎頭、左右下の三邊に雷紋を刻み出し、虎頭と題した文字との間に當てた上圖に。中央に八思巴字一行、上部に
コルコ・ポロの旅行記には金牌と並稱してゐる銀牌、徐霆の黒韃事略疏證にこの牌を圖示してゐるけれども、
元圖書を刻み、牌面の上部に鐵製の輪を插入し、蒙韃備録に素金牌と並稱している銀牌、徐霆の黒韃事略疏證
 前記コルコ・ポロの旅行記には金牌と並稱してゐる銀牌、徐霆の黒韃事略疏證にこの牌を圖示してゐるけれども、
及び長脊眞人の西遊記にいふ虎頭金牌に相當するものであらうし、金牌でなければ虎符、いふ金虎符〔銀〕にも金を以て作った
もの以外、別にかゝる金屬で作られたものもあったことを認めなければならぬ。これについては更に下に述べよ
うと思ふ。

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