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0139 羽田博士史学論文集 : vol.1
羽田博士史学論文集 : vol.1 / Page 139 (Color Image)

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doi: 10.20676/00000267
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し、その中に三顆の文字、即ち左より順次にアラビア字、八思巴字即ち元の圓書及び畏吾兒字を刻し、裏面(詞圖)
には牌線輪郭の方側の中に漢字で中央に「令」、その右左兩側に「關」「僞防」「祈」不「許」「借帶」「違者治」「邪」の十二
字、牌線の右方に「火の如く五十號」と刻してある。表面中央の圓書は二行に書かれ、左より右に讀むもので、その音
譯及び字義を示すと次の如くである。

I. jar tuñay mayu-
  ヤル  テュニャイ  マユ

II. ni seregdekü
  ニ  セレグデク

右側の畏吾兒字は字書明らかでないけれども、同一語を寫したものゝやうで、

I. jar tuñay
  ヤル  テュニャイ

II. maruni serekdekü
  マルニ  セレク  デクル

と記したものと思はれる。jar も tuñay も、ともに令の義で、型旨・詔命等の語に對して用ゐられることは更
ためていふまでもない。裏面漢字の「令」に對するものであらう。mayus, mayun は「惡」「歹」といふ義の名詞
としても形容詞としても用ゐられる語で、裏面漢字の「奸」に對するものと思はれる。ここには奸惡と譯した。

元朝驛傳雜考

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