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0144 羽田博士史学論文集 : vol.1
羽田博士史学論文集 : vol.1 / Page 144 (Color Image)

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doi: 10.20676/00000267
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の編者の疏漏として免むべきものなり」と述べたけれど、元史の站赤篇は実は惡く経世大典の抜萃であつて、この
序文もまた実に大典の文字を寫したのに過ぎない。然れども一考しなければならぬことは、この場合まづこれを
大典の編者に被らしめなければならぬ。然れども経世大典の編者が、何故にその序文に於ける記事の中に海青
圓符に關する記事を履め、收め、その性質を熟知してゐる圓牌が所謂金・銀字圓符(牌)なる海青金銀符(牌)と も稱せられ、或る時期には圓符(牌)、もしくは單にくの點について
ものと同一であつて、必ずしもこれを疏漏として編者の罪を定むべきではないやうである。今少しくこの點につい
に外ならぬとすれば、政究を加へなければならぬ
て攻究を加へなければならぬ
 第一に考ふべきことは、兩者の目的性質が全く同一であることである。即ち此等の牌は等しく軍務急務を要する
使者をして帶ばしめたものであること、上に述べた通りである。その間相違の存するものはないのである。なは
特にこれを証するならば、経世大典站赤六に、仁宗の延祐元年十月二十四日御史臺が西臺監察
御史の言ふところをうけて、これを中書省に移したので、中書省はこれを兵部通政院に下して議せしめた顚末を載
せてゐる。その中

 甘肅納鐵驛係、當、専備軍情急務。其餘非、關、緊要、但憑、金銀圓牌、往往取、使、経、行、若不
 禁止不可。下兵部通政院議。 今後除、蒙古軍人臨、當、専備軍情急務、其餘非、關、緊要、
 俱合元當道漢站選送。 其中

 一切出使人員。 俱合元當道漢站選送一。

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