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0161 羽田博士史学論文集 : vol.1
羽田博士史学論文集 : vol.1 / Page 161 (Color Image)

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doi: 10.20676/00000267
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を保ち得べきに非ず、されば『元史』の此の記事は、只だその一部の記述と見るべきものなるべし。而して各站に
米倉を備ふべき規定も、汎く各站を通じて行はれたものには非ず、何となれば此の後十數年にして蒙古を旅行せ
る、カルピニ・ルブルキー等の語る處によるも、驛傳の設備は極めて簡單にして、只だ僅十數年にして供給をなすに止
まりしが如し。數日一斤の食なくして馬を驅りしを必要とするには極めて繁なるものには、其の不備の有樣を想察するに足るべし。さて此の如くにして設置せられたる各站は、如何なるものなりしなるべし、即ち驛傳に必要なるものには、其の不備の有樣を想察するに足るべし。さて此の如くにして設置せられたる各站は、如何な
も、邊鄙の地に近りては、極めて粗略のものなりしを見るに、『元朝秘史』によれば、站務を司どるもの、元刺阿臣は東馬を司どるもの
する首都を中心にして之に近きもの、即ち驛傳に必要なるものには、其の不備の有樣を想察するに足るべし。
る機關によりて支配せられたりや見るに、『元朝秘史』によれば、站務を司どるもの、元刺阿臣は東馬を司どるもの
等をしめたいといへり、札木臣とは『ジャムチ』と同語にして見ゆる百戸に相当するものなるが如く思はるるも
の訓なり、されば此等の兩者の中の一は前出『元臣』の記設にして見ゆる百戸に相当するものなるが如く思はるるも
の出びをしめたいといへり、札木臣とは『ジャムチ』と同語にして見ゆる百戸に相当するものなるが如く思はるるも
實は然らずして、百戸の官はただ站戸即ち行政の任務にのみ携はり、站の事務に關係する吏員の數は頗る多くして、各站毎に二十人宛を置きたり
者を置きしものなり。面して此の制も各站等しく行はれしや否はもとより疑問なり
と『祕史』には記せり、されど此の制も各站等しく行はれしや否はもとより疑問なり
各站の距離の何程たりしやは今仔細に之を知る可らず、大體の標準は其の常時に定まりしならんも、然も自然
の地勢の難易交通等によりて、もとより一定の距離を保ち得べきに非ず、今其の頃の旅行記等によりても、尙は
の有樣を見るに、最も交通少く、從って最も不便なる土地、例へばアラル海の北方の荒野の如き道都と通ずる道筋
馬行一日程には少くとも一個以上の站ありしを知る。ゴビ沙漠の東邊を通じて、支那と蒙古の首都と通ずる道筋

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