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『東洋文庫所蔵』貴重書デジタルアーカイブ

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0178 羽田博士史学論文集 : vol.1
羽田博士史学論文集 : vol.1 / 178 ページ(カラー画像)

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doi: 10.20676/00000267
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から、此の目的の爲に取り得る手段の一つは、祕史の言語的の研究であらう、かりに制度の知きに使いて言ふならば
その制度の名稱の研究であつて、第一、これより以前蒙古祕史に見ゆる制度の名稱と同一の語が他の民族の間に使いて言ふならば
しては居なかつたか、第二、此等祕史に見ゆる名稱が蒙古語として、都合好く釋き得るか、第三、關係諸民族の現
代語の中に此等の名稱と同一の語が同一の意味に於て見ることないか、若し存すれば蒙古原の研究を進みて、蒙古語の人
たものか、或は固有の語であるかなどのことを研究してことであらう、勿論これは、民族の有して居つた女
化が、その名稱と共に他の民族に移る場合についていふのではなくて、かる例は頗るなくとも、他の地方の文化を傳
傳播に言語迄もなく有り得る次第であるが、然し此の場合に於ては根本の文化を知り得ることも極めて困難なる
へたものと言語迄もなく有り得る次第であるが、然し此の場合に於ては根本の文化を知り得ることも極めて困難なる
今日に於ては、殆んど比較の手段が無いのである。

 元朝祕史の開卷第一には蒙古開國の傳說が記されて居る、それに據ると天命を受けて生れた蒼き狼と、その妻な
る慘白き牝鹿とが大湖(昔海)を渡りて難河の源なるものを生んだ
が、これが蒙古族の祖先であるといふのである、この狼を祖先とする開國傳說に就いて、直ちに思ひ浮べるのはト
ルコ族の蒙古族の祖先は『蒙古開國の傳說』と題して兩者の類似を論じて居られる、博士は周知の
事實として筆を省かれたのであらうか、旣に内藤博士は、
の外に古く旣に鳥孫稿族の間にも存することで、白鳥博士はこれを以て鳥孫がトルコ種であるとの一證にせられ