National Institute of Informatics - Digital Silk Road Project
Digital Archive of Toyo Bunko Rare Books

> > > >
Color New!IIIF Color HighRes Gray HighRes PDF   Japanese English
0196 羽田博士史学論文集 : vol.1
羽田博士史学論文集 : vol.1 / Page 196 (Color Image)

New!Citation Information

doi: 10.20676/00000267
Citation Format: Chicago | APA | Harvard | IEEE

OCR Text

力を張り、此の期を通じて殆んど百年の間、塞北諸部の間に覇を稱へ、唐に對しては絶えず強き壓迫を加へたり、遂に外難を招くに至りしと雖、然も其の根據地に占めたるものなりと、大に其の勢を失ひ、此の時期は塞北根據地諸部の間に占めたるものなりとし、されば此の時期は、漠北の根據地を保つ能はずして四散し、一部は滅し、一部は更に勢力を養ひ、後の發展を準備したる時代にして、日も近くもなく衰退時代に屬す。
 種の史料を以て既に唐書の回鶻傳を主なる據として、之を補足し訂正するに今日余輩が手にし得る東西各伍に此の研究に就きては、兩唐書の回鶻傳に關係所載の事實に就きて、されば此の新事實は甚だ稀なり、種々の點に於て多くの誤謬と不備とを有するものにして、到に過ぎずして、他の記載以外の新事實及べるものは甚だ稀なり、種々の點に於て多くの誤謬と不備とを有するものにして、到此の儘に準據し得べきに非ず、然るに之に關連する研究は、委細の立つに至るに非ず、古くは Klaproth 氏、之には Bretschneider 氏、降りては指を染めたるものは皆此の
 更に近くは Schlegel, Marquart, 氏等を始め、其の他の學者にして同個の歴史の研究に從事せるものの殆んど、之として深く本文を批判し、其の正否を究むるに非ず、Chavannes 氏が唐書の一部、委細の立つに至るに非ず、古くは Klaproth 氏、之に Bretschneider 氏、降りては指を染めたるものは皆此の
 回鶻傳、若しくは之を採録したる書、假令ば圖書集成邊裔典総部叠考の交面の如きに就かざるものあられ共
 此等の諸氏は殆んど全く原文に批判を加ふることを試みず、すべての記事を正確と認めて其の所論中に引用したる
 に止まれり、殊に Schlegel、又が Kara Balgassun の回鶻碑文考に前附して回鶻史の年代要訣を載せたる以來、現