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0365 羽田博士史学論文集 : vol.1
羽田博士史学論文集 : vol.1 / 365 ページ(カラー画像)

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doi: 10.20676/00000267
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上に現はる、而して何故にこれが九姓囘鶻と稱せられたりしや、九姓なるものは如何なる性質を指せるものなりや
に就いては、未だ細密なる研究の施されたるが如し、されど此の問題は余輩の見る所を以てすれば、
當時の塞北の史上、種々の方面に亘りて極めて重要なる位置を有するものにして、仔細に攻究を加へざるべからざる
ものなりとす。

〔新唐書囘鶻傳によれば、德宗の時、〔舊唐書に依れば憲宗の元和八年〕より、囘鶻可汗の請により、從來用ゐた
る囘紇なる文字を廢め、代ふるに囘鶻の文字を以てするに至れり、本篇にては混雜を避くるが爲に、囘
鶻と書し、只だ引用の文に於ける所に從がへり〕

舊唐書囘紇傳によれば、惡なる文にては、開元中何年のことなるか〕囘鶻は退きて烏徳健山を保てりとし、安西諸國の貢路を絶ちや、
玄宗は哥知運等に命じて之を討たしめしかば、
有十一郡督、本九姓部落、一曰囉縵紇、二曰胡咄葛、三曰咄羅勿、四曰貊歌息訖、五曰阿勿嘀、
六曰葛薩、七曰斛嗢素、八曰藥勿葛、九曰奚耶勿、即可汗之姓、每一部落一郡督、二胡咄葛、三破拔悉密收一部落、破拔遮蘇歛一部落、
各置郡督一人、祇騎十一部落、每行止鬪戰、常以三客部落當軍鋒、

と記し、新唐書には、可汗水宗の時、護輔止鬪戰、常以三客部落當軍鋒、
立ち、天寶の初め拔悉蜜を助けて突厥の鳥蘇可汗を擊破し、突厥の故地に居り、牙を烏德韃山と昆河との間に建
て、

惡有九姓地、九姓者曰藥羅葛、曰胡咄葛、曰咄羅勿、曰貊歌息訖、曰阿勿嘀、曰葛薩、曰斛舸唱素、曰藥勿葛、

九姓囘鶻と Toγuzuz Oγuz との關係を論ず

三一七