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0410 羽田博士史学論文集 : vol.1
羽田博士史学論文集 : vol.1 / Page 410 (Color Image)

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doi: 10.20676/00000267
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四

漢史に載する九姓なる名が、Toguz Oyuz のToguz に相当するものなり干されれ、Oyuz なる名は支那
に傳へられざりしや、若し鐵勒なる名がその儘 Toguz に相当し得べしとすれば、此の場合極めて適切なる解釋を
得べけんも、此の如きは普壁の上よりいふ、また鐵勒なる種族に創稱せられ、(Inscription de l'Orkhon, p. 6l, n.
5)、其突厥碑文中の學者の賛同せる所なれとしとも、Thomsen 氏により刻載より考ふるものと記に非ず、
鐵勒は此の後多くの學者の賛同せる所なれとしとも、Thomsen 氏の如き大部族と、確交に東突厥の東鑑に当りて住めるうえを以て Türk の
る、小部族との比定に置きては、音韻の類似のち Türk 中の一部なる Oyuz の九姓より成れる團體にし
て、此の意味に於て漢史の鐵勒の九姓に相当するものなりと見、若し Oyuz なる名が支那に傳へられた
りとすれば、必ずそれを他に求めざるべきに非ず。さて此の名につきて、Hirth 氏同圖
の古名なとせらる、鳥護乙・鳥紇乙・韋紇を以て Oyuz の對音なりと主張せられたりしなり、然れ、これよ
り前に於て Thomson 氏は既に鳥護乙共に Oyuz を寫したるものなるべきを論じはじめられと見んとす、章節
に於て、Thomson 氏の説に從し、Uiyur の音を寫したるものは、隋唐の韋紇にはじまれと見んとす、章節
(Weho、廣東音 Waitliao) の章は、Wai; Wai; Wui; Wui 等の音を有するものにして、Vāhi; Vāi dett 等の Vii
を寫すに用ゐるものより考ふる。之が Oyuz の頭音 o なる母音を寫せるものと見るよりも iiなる三重母音を寫