国立情報学研究所 - ディジタル・シルクロード・プロジェクト
『東洋文庫所蔵』貴重書デジタルアーカイブ

> > > >
カラー New!IIIFカラー高解像度 白黒高解像度 PDF   日本語 English
0423 羽田博士史学論文集 : vol.1
羽田博士史学論文集 : vol.1 / 423 ページ(カラー画像)

New!引用情報

doi: 10.20676/00000267
引用形式選択: Chicago | APA | Harvard | IEEE

OCR読み取り結果

・抜曳固・思結・同羅・僕固の五部が實に兩唐書地理志對比の結果も共に之を九姓と稱せらるゝきものなることは、本論に於て諸種の記載に據して證
へした如く、また渾なる部も兩唐書地理志對比の結果に出づる九姓の名目を一覧に九姓と稱し、掘羅勿を後者に九姓と
みるは、上遮の如く之が解釋も並に、唐會要の示せる九姓の名目と換へ、阿思・骨塞屋骨の三部に關して、乙が兩唐書地理志此等の六州に關して、突厥九姓部落所・阿
跌の三部と換へ、らへらるべきに非るかとの疑問なり、余罪は他唐書地理志比等の六州に關して、突厥九姓部落所・阿
若くは九姓所處と記せるに就きては、同志の編者が或は深く考察を加ふる無く、九姓と縁故深き愛紇・
結等に對して、漫然九姓なる名を記したるには非る無きかとも疑ふものなれども、その斷定いきては他日別に依
搜すべき記載を求めて攻究する所に謀らんとす。

二

本論第四節に於て、唐書囘僧傳に囘僧の古き名稱なりと記さるゝ鳥紇・鳥護等が Thomsen, Hirth 氏等の考ふ
るが如く Orus の音に膨すべきものなりとしが、衰紇に就きての見解を退脱せり、偶に鳥紇・鳥護
を以て Orus と見るを以上は、べきものもまた同様に Orus を寫せるものなるべき、きはいふ迄もなきことなるが、衰紇に就きて
なる文字は康煕字典に唐韻囘元切、集韻羣元切、韻會于元切、並音囘(Guan)と見ゆれど、然も此の字にはまた on の音
もありしなるべく、之と同音なる囘・遠等紇(Guanbo onkou)が囘音に別に on とよまれ、並音囘と見ゆれど、然も此の字にはまた on の音
と讀まるゝは其の一證なり、されば衰紇(Guanbo onkou)を以て Orus を寫せるものと見るは不當に非ず、

九姓囘鶻と Toguz Orus との關係を論ず

三八五