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0445 羽田博士史学論文集 : vol.1
羽田博士史学論文集 : vol.1 / Page 445 (Color Image)

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doi: 10.20676/00000267
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東軍也、凡二十五部族、と見ゆ、即ち原本なる續弘簡錄と單行本との間には其の音に於ても、義に於ても、著しき
相違を有するものなる、ことを知らざる可らず、而してかゝる異同の存するにも拘はらず、單行本には何等其の理由
を記する所なきなり、何等之に關する論述を棄て、全て後者に依據せざるを以て、其の見解を援ぜられたるについては、
るかも知らざれど、其の原本を對校せざりし粗漏に歸因するに常り過ぎるに常りて生じたる、偶然の誤謬に過ぎざる
單行本にのみ異據り、其の改訂の認定したるにはあらずして、本書行を限記せざるの理あらんや、況んや此の語の解義を記めざるさ
に、かゝる異意を以て改訂と生じたるとすれば、何等か其の理由を阻記せざるの理あらんや、況んや此の語の解義を記めざるさ
が如し、もし更に「逐東軍也」と目へるについては、學士は其の非なるものを指摘せられなし、思ふに「香」なる義の解さ
て「逐東軍也」と目へるについては、學士は其の非なるものを指摘せられなし、思ふに「香」なる義の解さ
可きは明らかにして、必らず「逐東軍也」を誤りたるものなることを疑ふに難し、然もともより之を認めあられざる
じきが爲に、また「君」と「軍」とは其の音相同じきが爲に〔兩字の音は共に oun なり〕、「香」と「夏」とは其の意義同
るに外ならざるべし、かゝれば續弘簡錄・元史類編の最する所に從がひ、此の書の著者は「乩」字なる誤の音を生じた
に外ならざるものなるを信ぜんとす。
と斷じたるものなるを信ぜんとす。

然りと雖「乩」は果して邵氏の記せる如く「香」なる音のなりや、諸書等しく其の音を載せざる間
に、獨り邵氏が之を記せるは、如何なる典據を有したるものなりや、或は我國にて見得べからざるものもあれば、
が如く、元史類編の引用書目中には、今日存在せざるものもあり、此の點については、學士の匹に載せられたる
此等の間に其の根據を有せるものとなるかも知れざれど、然も此字の音を論じて明らかならずとせるものは、學士の

遼金時代の先軍に就いて