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0449 羽田博士史学論文集 : vol.1
羽田博士史学論文集 : vol.1 / Page 449 (Color Image)

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doi: 10.20676/00000267
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評あり、今「気剖軍字」の解の如きも、思ふに遼史國語解と遼築糾(糾は乱に)を解きて「遼棄繋と束也」といひ、
糾糾は乱に(乱は乱に)なる語を説きて「乱囲」軍名 といへる如きに基きて作るべく、
其の説く所必らずしも大なる価値を有するものにあらざるし、さて學士の引かれたる解釋を施したるものなるべく、
説は只だ「処軍字也」を見は軍の義なりと解かれたると、遼史の炒伍惰を棄古語 sagor、sari、cheng 等と、燕北雑記の秘難を sari、
蒙古語「(ti、tsu)」を問「語なりと説かれたるは全く學士の見解に出づるが如し、されとも余は之に對して、「軍の義なり
といふ処、(ti、tsu)」を問「語なりと説かれたるは全く學士の見解に出づるが如し、されとも余は之に對して、「軍の義なり
如何にしても贊意を表する能はず、何となれば「軍名」もしくは「軍」と「戦」は國語解に用ゆる場
cheng 等に相當する「戦」なる解釋は絶えて存在せるなり、「軍」と「戦」は國語解に用ゆる場
合もあれ、漢籍に於ては截然たる區別を以て記述せざることと余儀の辯を須ざるべし、更に業房譯語所載の女眞語に
説いて考ふるに「項里都壁」なる語形を「戦」とも譯し、また「廝殺」とも譯せり(Grube, Die Sprache und
Schrift der Jüčen, S. 24, u. 35)此の語形は滿洲語法の上より考がふれば、蓋し sari+min として、sari は名
詞、tu は名詞を動詞に誇する時の接語、而して、min は動詞の直説法現在の形なるなり、燕北録の「秘難是戦」と明らかにして、滿洲語
の sarindumbi(戦ふ)に相當し、然るに同書に「鈔哈」(gioha)にして「軍」の意あり、されば滿洲語、女眞語に於
ものはもとより正しき解釋なり、項里即ち sari は語根にして戦なる語あり、然るに今此の相異
十六頁、此の語はまた明らかに區別されたるものにして契丹語に於てもともとより然りしを疑はず、然るに今此の相異
ても軍と戦とはまた明らかに區別されたるものにして契丹語に於てもともとより然りしを疑はず、然るに今此の相異