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0462 羽田博士史学論文集 : vol.1
羽田博士史学論文集 : vol.1 / 462 ページ(カラー画像)

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doi: 10.20676/00000267
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OCR読み取り結果

ある場合に於ては公主名とある特種の名をいへるにて、何れの公主もかく稱ぶといふに非ず、即ち名な
る文字はこゝにては特種の名に用いられたばなり、「鳥里吉阿里只二馬名也」とあるものと解すべく、かゝ
れば義と解すべく、時には特種の名と解すべく、而して後者に
屬するものは地名・官名・國名等の範疇に限らず、其の他のものは前者に屬するものとはなることも勿論斷じ得べき
に非ず、もしかく斷ぜんとすれば諸語解中の一々の語を解釋して活く此の範疇の後のことならざる可ら
ず。

茲に於て余は「乩軍名」とは遼の諸語解中の一に乩と名づくる軍ありしを、へるものなるべしとの前稿の卑見を
以て、決して學士の批難せらるゝが如く國語解の説明例を知らざる解釋なりとして撤囘する能はざるなり、而して此
の軍のみが他の諸部族の兵と異りて、廣く組織せられ、浸防若くは陵墓宮殿の護衞を以て任務としたる特種の軍にして、此
を知る能はざるを以て、尚は前説を固持するの止むを得ざるものありとす。 çerig、sigon、çoha 等の語を以て稱ふべき理由
は、(八)の項に於て述ぶる所あるべし。

四二四

(七) 此の項に於ては、學士が一方に乱なる語を數量の上よりは、乩軍編成の單位が五十騎なりしよりして其の軍を宜とよ
解せられながら、他方に於ては黒韃事略の記事により、乩軍編成の單位が五十騎なりしよりして其の軍を宜とよ