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0463 羽田博士史学論文集 : vol.1
羽田博士史学論文集 : vol.1 / Page 463 (Color Image)

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doi: 10.20676/00000267
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びしにあらざると説かれたるは、論理の上に於る矛盾たなきかを疑ひたるに對し、
之に對しては前項(第六)の繩にて盡し得たりと信ず。
と述べられたり、而して前項に於ては処軍とは「軍中の軍」「戦に勇なる軍」「兵中の兵即ち精兵より成れる軍」
の義なりと解かれたるに止まりて、余の疑とは未だ全くは解明を得ざるなり、因りて重ねて問ふて曰く、此の精兵よ
り成れる軍の編成の単位が五十騎なりしなるべしとは、今も学士の吾人に教へらるゝ所なりやと、もし果して然り
とすれば、余は黒韃事略の記事は、未だ以て処軍の編成を論ずべき資料とするには充分ならざるも
のなるを以て、從つて此の見解には未だ全く疑なき能はず、其の理由とする所に至りては、請ふ使宜上此大項に於
て之を論ぜん。

(一) 此の項は實に学士の見らるゝが如く余の質義の眼目とする所にして、学士が黒韃事略に見ゆる「其軍部民之年十
織について論ぜらるゝもの、立脚地に關するものなり、余は前稿に於て、学士の乢字の音と義と及び処軍の組
五以上者、有騎士而無歩卒、人三騎或六七騎、五十騎謂之」料○除出切調の記事に着眼して、料には都有の切なる