National Institute of Informatics - Digital Silk Road Project
Digital Archive of Toyo Bunko Rare Books

> > > >
Color New!IIIF Color HighRes Gray HighRes PDF   Japanese English
0469 羽田博士史学論文集 : vol.1
羽田博士史学論文集 : vol.1 / Page 469 (Color Image)

New!Citation Information

doi: 10.20676/00000267
Citation Format: Chicago | APA | Harvard | IEEE

OCR Text

表はせる文けの詔と認むべきに非ざるか、換言すれば此の字は或る語の頭音を寫したるには非ずして、一語の全體を
寫したるものには非ざるかとの疑これなり。
三は乃に te の外に「ti の音を寫すに用ひられたるべきこれなり。
(允)同史続料記の迦哥畢は元朝慶史の染兒邊、元史の染魯班なるべき面にしてこれ等はやがてヱニセイ碑文中の Ütak-
Turan 碑中に見ゆる tülübäi (Radloff, Alttürkischen Inschriften der Mongolei, I. 396) なるべしとの推察に基
けるものなり。尤も大石傳に見ゆる此の親字が乃の誤なるべしとの考に於て略ぼ學士の説に從はんとするを以てこ
こには乃に ti の音がありたな見るべきものなり。若しここに見ゆる乱が誤りにあらずとの考を得ること
こともあらば、此の結果を以て屢難事略の「斜切由」の記事に及ぼし得るに於て、極めて興味ある問題となるを思
ふ、たゞ此の乃(乱)面畢は tülübäi なるべしとの考は今日尚ほ深く研究を試みたる所にあらざるは、特に茲に斷
り置かざるを得ざるなり。

(史學雜誌 第二十三編第一號 大正五年一月)

四三二