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0536 羽田博士史学論文集 : vol.1
羽田博士史学論文集 : vol.1 / Page 536 (Color Image)

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doi: 10.20676/00000267
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の便宜上、露西亜に本部を置き、参加各國に支部を設け、諸國の探險隊に對しては露西亜政府から頻々便宜を計る
こととなった。尤もこれより以前一九〇〇年には、旣に英のスタイン氏は印度政府の旨を受けてこの地方に入り、
于闐附近の探檢發掘に從事し、翌年多くの貴重なる蒐集品を携へて引上げたので金諸國の學者をして此の計畫に
熱心なしめたものである。

かくて一九〇〇年――一九〇一年のスタイン氏の探檢を先頭にして諸國の探檢が此の地に行はれ、英國では一九
〇〇年――一九〇一年にスタイン氏の第二回、更に一九〇四年――一九〇六年に同氏の第三回、一九〇七年に同氏の第二回、佛蘭西では一
で は一九〇一年――一九〇三年にグリュンヴェーデル氏の第一回、一九〇五年――一九〇七年に同氏の第三回、
一九〇四年――一九〇七年にはベリオ氏といふやうに、一九〇九年にはコック氏の第一回、一九〇四年には同氏の第一回、
をはじめ、吾が國からは公けの事業としては行はれなかったが、大谷光瑞氏が別に渡邊哲等と共に此の間露西亜からもオルデンブルグ氏
た。吾が國からは公けの事業としては行はれなかったが、大谷光瑞氏が別に渡邊哲等と共に此の間露西亜からもオルデンブルグ氏
の手に依つて、始終遺物の蒐集を怠らなかつた。

一九〇〇年――此の地方に入り、ついで明治四十一年――四十二年には橋
二年に此の地方に入り、ついで明治四十一年――四十二年には橋
氏及び吉川氏の探檢が行はれた。

かく諸國の探檢家が、十數年の間題を接して此の地方に入り込んだ有樣は、實に近時學術界の偉觀である。此等
の人々は、一樣に天山の麓の地方、即ち北道に当つて位する カシュガル、庫車、カラシャール、ツルファン附近をし
らべ、それぞれ古の疏勒、龜茲、焉耆、高昌諸國の史跡を探つたが、スタイン氏こそが國の諸氏とは更に南道諸國