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0591 羽田博士史学論文集 : vol.1
羽田博士史学論文集 : vol.1 / Page 591 (Color Image)

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doi: 10.20676/00000267
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文學部東洋史研究室の所蔵に屬して居るトルコ文の摩尼教文書である。ABの二枚を存しているが、恐らくこの一枚は原に於て連接した一枚の成人については出生地をも列記
朱と墨とで書き別けてある。文字は間ウイグル文字を用ゐ、五行づゝたものであらう。内容は神の摩尼教徒である斷願・人名及びその他の行は mmn buryan 即ち摩尼僧と
し、終りに此の人々に對する神の護謹を祈請した文書であって、一枚の最後の行は mmn buryan 即ち摩尼僧といふ語を以て了つて居る。詳細なる解釋を試みるは別の機會に讓らねばならないが、こゝに注意して置かなければならぬことは、この中の四人についての出生地である。
らぬことは、その四人についての出生地である。
の人、こゝに küsän と見える或は šähir(Šähir、Šähir の人)、他の一人は küsän、küsän、küsänlig(küsän の人)と記されたものと同じ地
て居る。二人は šähir、或は šähir 居るのは(Šähir、Šähir の人)、他の一人は küsän、küsän、küsänlig(küsän の人)と記されたものと同じ地
名であることは疑無い。第一綴の母音が ü、でなくして ミュラー氏が küsän、küsän と讀んだものと同じ地
とから明らかなことであり、従って第一綴の母音は a でなくして a でなければならぬことは語尾に lig と記されて居るこ
とから明らかなことであり、従って第一綴の母音は a でなくして a でなければならぬことは語尾に lig と記されて居るこ
ミュラー氏の女書には s とも書かれ、また s とも書かれて居るのであるが、この文書には s と書いてある。それで
ミュラー氏が四種の讀み方を示して居る中、Salini といふ地名は従来讀違された斷片の最後に de salmda といふ語尾が
照合して見ると殆んど疑無いと信ずる。Salini、Šalini といふ地名は従来讀違された斷片の最後に de salmda といふ語尾が
ないやうであるが、然もミュラー氏が讀違した前記三文書中の第二にはその斷片の最後に de salmda といふ語尾が
見え、氏はこれを Salini が地名で de は場所格(locative)の接尾
語であることと疑無い。殘る一つの qamli は勿論 Qamul、Qamul の何れかで今の哈密に當る名である。
大月氏及び貴霜に就いて