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0712 羽田博士史学論文集 : vol.1
羽田博士史学論文集 : vol.1 / 712 ページ(カラー画像)

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doi: 10.20676/00000267
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世祖の至元六年二月十三日、初めて蒙古字を制して天下に頒つた時の詔の中に
我國家肇基朔方、俗尚簡古、未遑制作、以達本朝之言。考諸遜金以及遜方諸國
文字。各有字学。刱於順言逢事覺興、而字書方興、凡嗣用文字因取漢楷及備元字、故特命國師八思巴思之。創爲蒙古新字、譯寫一切公式交書咸遣其
例。元典章、訓令
  刱於順言逢事覺興〕今交治覺興、自今以後、凡有麗書頒降、並用蒙古新字。仍以其國字副之。
と見える。刱於時に至るまで、「蒙古の楷書を用ゐるのに当ってもウイグル古の音書をその交記に用ゐたことは他かられて居る事実で
あるが、この詔によれば、漢字の楷書を行ゐするのに当ってはすべて此の新制蒙古字を用ゐることにしたのである。さてここに
規定せられるやうに、この後麗書を格墨するのに当ってはすべて此の新制蒙古字を用ゐることにしたのであるが、同
時に仍は其の國字をといふことに關する國の女字の意味に、同漢地に對しては漢字、回回・西藏字等は其の麗書のものを副書するに
違なく、仍は其の國字といふのは其の副書の義と解せられるが、如何なる意味であらうか。元史卷二百三十二所載の八思
れるが、終りに記されてある「公式交書咸遣集」といふのは如何なる意味であらうか。この事が直接八思巴に關しないの
の傳にも此の詔は収めてあるが、それには此の一句は記されていない。文字通りに解釋して、麗書は
巴の傳にも此の詔は収めてあるが、それには此の一句は記されていない。文字通りに解釋して、麗書は
で略されたものに違なく、典章に記してあるのが原文の形であったことと疑なからう。文字通りに解釋して、麗書は
新蒙古字で頒降するが、其の他の一般公式の女官は従来の通りで、新字を用ゐるに及ばぬといふ意味に見える外は
あるまい。そうすれば此の蒙新字使用についての規定は甚だゆるやかであったと謂はばならぬ。思ふに新たに女

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