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0751 羽田博士史学論文集 : vol.1
羽田博士史学論文集 : vol.1 / Page 751 (Color Image)

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doi: 10.20676/00000267
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でに大概知つて居つたものであるから、支那の文明のみが優秀なものであると考へて崇拝するに至らなかつた一つの理由であ
る。それが支那の文明に対して至らなかつたとは明かであるが、然らばその以外に彼等は
併ながら別に考へて見なければならぬことは、支那文明に対して敬めたであらうと考へられるものと殆んど同様の態度であつたと思は
如何なる文明を尊重し插取したか、必ずその何れかを学ぶことに相当な理由があると思ふ。
別の。それはまた如何なる理由によるのであらうか。この點について支那文明に対するものとまた相当な理由があると思はれ
る。そういふ匕に多くの文明國に接觸したが、その何れの文明も蒙古人の武力の前にはその勢を保つことが能
はざる無力のものであるといふことを知ると共に、彼等は如何なる文明人をも其下に使役してその文明を活興せし
めた事を知つたのである。そうしてかゝる情報を生ずる事になつたのは全く彼等の武力に基づくものであると思は
めたものを知つたのである。従つて世の中にかゝる武力を有する蒙古人といふ称呼が如何なる他の登稱よりも誉誉あ
るものであると考へて居たのである。これは単なる民族的の誇とは甚しいもので、蒙古人は世界の如何なる他の國民よりも傲慢ですべて他の國民を世界の王として認め、その
認。實に当時の蒙古人の傲慢と民族的の誇とは甚しいもので、蒙古人は世界の如何なる他の國民よりも傲慢ですべて他の國民を世界の王として認め、その
王の使節カルビニの記事によると「蒙古人は世界の如何なる他の國民よりも傲慢ですべて他の國民を世界の王として認め、その
高下に拘はらずこれを無視して居る」といひ、佛蘭西王の使節ルブルクも「彼等は彼等目身を世界の王と思しみ、その
得て居り、何人といへど彼等に對して拒絶の権利を有せざるものと考へて居るやうである」といひ、更にまた
「彼等は蒙古族といふ名が如何なる他の名よりも優つたものであると思ひ、假令いくらか基督を信じて居るとして

七一三