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0755 羽田博士史学論文集 : vol.1
羽田博士史学論文集 : vol.1 / Page 755 (Color Image)

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doi: 10.20676/00000267
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やつり、完全に漢民族となる。契丹氏の如き比較的達と稱する時には旣に安那人となつて居る。清族の如き、拓跋氏の如き比然りである。何故かく周囲の同化力が強く、女眞が金と稱する時には旣に安那人か。これには種々原因があるであらうけれども、一には人種的に周囲の民族と差違の少なかつたこと、二には宗教狀態が所謂フェチシズムに屬し、隣族に容易に了解せられる如き有樣であつたことなど多からうす、例へば宗教狀態が甚しく相違すれば同化することは困難であり、またその文化に於て非常に抽象的のものとなれば、隣族は匍に漢しにしてあら化の性質が隣族と相異なるところに歸せられねばならぬ。もし人種が甚しく相違すれば同化することは困難であり、またその文化に於て非常に抽象的のものとなれば、隣族は匍に漢しにしてあら解することが出来ず、了解し得なければ同化することは出来ない。同化し得なければ本の境涯を脱し得なかつたのであらう。そしてかく周圍のものを吸收同化しつゝあつたから、自からは如何にしても本の境涯を脱し得なかつたのである。漢族が外族に接して之を防ぎ自からを保持するのは同化作用によつて周圍の文化と目己の文化とに性質上の差を附けようとしても能はなかつたのである。だから文化發達とに性質上の差を附けようとしても能はなかつたのである。また差を附けることが必要であつた、また差を附けることが必要であつた、原始的狀態を保ち續けて今日に至つたのである。云々と説かれた。金の爲に附け加へて置くべきことは、博士は交明の發達については所謂ポジチヴィズムの支那交明の概觀を認め、支那の文化もしくは明に對する概觀としては、アウギュスト・コムトの學説を基礎方から漸次抽象的の考方に進むものであるのに、支介して適切の考であるとせられ、人智發達の階段は具體的考方から漸次抽象的の考方に進むものであるのに、支那の文明のみはかゝる發達を追はないで、今日もなほ性質上、原始階段に止まり、然もその階段に於ては極度の發達を遂げてゐるものとせられたのである。語を換へていへば、横には非常に發達を遂げたけれども、縱には一向に發

漢民族の支那文化力説に就いて

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