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0757 羽田博士史学論文集 : vol.1
羽田博士史学論文集 : vol.1 / Page 757 (Color Image)

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doi: 10.20676/00000267
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づ古来漢族は徹底的に同化の力と に於て他に比類なきまでに強盛であつて、と主張しようとするならば、論者は先
漢化して来たことを証明するのが順序でなければならぬ。然らされば漢族の保守性が強烈で、その所有の文化をこれを
他を同化する力が強大であるとの説は成立しない。若し彼等が古来或る種の文化には却つて同化せられた
事實ありとすれば、彼等は彼の一面には自己を保持するこ と、且た強い反面に他の一面には必ずしも見たらずと言
ふべきであり、更にまた別の見解をも加へ得べきである。試に例を近時の支那に取つてこれを否むものはないであらう。
であらうか。近時特に民國以来、支那の文化の驟米化は著しい有様は何人もこれを否むものはないであらう。思想
に於て、藝術に於て、科學に於て、風俗に於て、その他百般の文化現象に於てその顯著な同化伴用の盛なる特質を以
してても倘漢民族は固く保守主義を持して他の文化を受容せず、却つて他をも漢化する同化作用の盛なる特質を有
する民族と斷じ得るであらうか。漢文化の根源ともいふべき儒教の精髓までもかなぐり捨て、一時孔廟の破壊、釋
典の廃止にまでも進むだのではなかつたか。漢文化の一大變轉期に達したものとといふべく、從来史上に嘗て記るるを得なかつた有様であるとあつて、漢民族文
化の一大變轉期に達したものとといふべく、從来史上に嘗て記るるを得なかつた有様であるとあつて、漢民族文
れない。然もこれ果してあらうか。
今一、二史上の事實を回顧して見よう。何時と定めるか到來例らかでないにしても、漢代に於て、既に疑もなく
輸入せられてあつた印度設詳の文化なる佛教は、漢民族の間に盛に歡迎せられ、六朝から唐代にかけて驚くべき發

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