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0761 羽田博士史学論文集 : vol.1
羽田博士史学論文集 : vol.1 / Page 761 (Color Image)

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doi: 10.20676/00000267
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じたことではなくして、知って東方諸民族が支那と接觸した時の有様を考へて見るのに、その何れの民族を見ても文化の發達の程に於て、始めて解釋を得べきことであると思ふ。

凡そこれらの東方諸民族が進んで自から漢文化に同化することに勉めたものであると見ることに度は彼らした女眞民族に比して少なつてゐたものであることは、これを史上の事實に徴して挙ることは出来ない。滿洲の野に彷徨した漢文化と漢文化の如き滿洲に比して考へるならば、その間に逼庭した大なるものと中原の文化、朝鮮半島南部の三韓の文化と漢文化との比較に於ては、近時に至るまで支那に匹敵し得べき高い文化の發達をぬ認げにはゆかなく、實に東方亞細亞の東方諸民族の最高標準とすべき文化は漢文化に外ならかつたのである。そうすれば此等低級文化の民族が、この東方以外の最高標準と仰いだ漢文化を見てこれに倣はうとするのは誠に當然の趨向であって、一歩でも低くこれに近づくことを詩とし、盛んでこれと同一程度に達することを理想として努力することもまた當然のこれにねばならず。そうして此の常態の趨向の前には、漢民族に不思議にも特殊の同化力が有らうがなからうが、實は大した

問題ではないのである。そうして此の常態の趨向の前には、漢民族に不思議にも特殊の同化力が有らうがなからうが、實は大したことといはねばならず。これを實證する史實は今これに列擧するまでもなく、幾らでも史上に明示せられてゐることである。

かゝれば所謂同化作用なるものは要するに大體に於て漢族自からか営んだことではなく、知ってこれに同化しようと努めた諸民族が、自から進んで営んだものに外ならぬ。支那に入つて國を建てた民族で、さほど支那の文化に

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