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0795 羽田博士史学論文集 : vol.1
羽田博士史学論文集 : vol.1 / Page 795 (Color Image)

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doi: 10.20676/00000267
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屬團體と見るべきである。

さて上に述べた遊牧民の姓部の移動といふことは、彼等の生存上缺く可からざることで、全く自然に支配せられて居る彼等の生活は、一旦その災害を被むる場合には、他の姓部に結び付くるより外に道はない。此の如くにして相互に姓部の混合、血族の混合が生じ、また文化の混合にも同様で、強者に結び付くの外はない。昔から長い月日の間にはかゝる現象が幾度となく繰り返されて居る。それで全體の社會現象として昔も今も大差はないが、しかも北方亜細亜の一般遊牧民の血統と改化とはもとより純粋を保つことは出来ないで、元来相類似點はあったらうが、その間にも甚しき混淆を有して居るものと斷ぜねばならぬ。泥んや古来此の地方には トルコ・蒙古・ツングースと三天別した種族の中から、それく大勢力を作った豪傑が出て、此の廣い地域を変々己れの勢力の下に棲べたことであるから、かゝる勢は一層甚しきものがあると見なければならぬ。

〔岩細亜評論第一卷第二號、大正七年三月〕

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