National Institute of Informatics - Digital Silk Road Project
Digital Archive of Toyo Bunko Rare Books

> > > >
Color New!IIIF Color HighRes Gray HighRes PDF   Japanese English
0080 羽田博士史学論文集 : vol.2
羽田博士史学論文集 : vol.2 / Page 80 (Grayscale High Resolution Image)

New!Citation Information

doi: 10.20676/00000267
Citation Format: Chicago | APA | Harvard | IEEE

OCR Text

て自然のことにして、従て彼等の用ゐたるソグド文字も、此間に此等の地方に於るトルコ族に傳へられ、其の言
語を寫すに用ゐらる、に至りしものなるべし、然もソグド文字がトルコ族の體に於て使
用せらる、に至りしは、果して何時よりの事なるかは、回鶻的な資料によりては明らかならず、所謂回鶻文字に揭げたる突
騎施の貨幣によりて、遡くも八世紀の前半時代に當り、回鶻の據りたる地には非ざる天山地方に於て、既に之が行
はれたることは充分に證明し得らる、所に成りたり。

第四章 回鶻文字といふ名稱

前に述べたる所により、回鶻文字の系統と、遡くも八世紀の前半に於て之が行はれたる地方とが明らかにせり、而して其の書記
るに此の時代に於ては回鶻は未だ高漢北オルホン河谷の地に據り、未だ天山地方に擴るには至らず、然
ば回鶻文字といふものは、回鶻人が之を使用するに先立ちて、既に存在し、他のトルコ族によりて使用せれたる
ものにして、若し此の名稱を以て、普通の間、彼だしき矛盾の存するものなるを知らざる可らず、抑も回鶻人の間に初めて
行はれたる文字の義と解釋すれば、名質の間、余の知る所を以てすれば、蒙古時代には普通に行はれ、Ching Rubrugis
いふ名稱は、余の知る所を以てすれば、蒙古時代には普通に行はれ、Ching Rubrugis の旅行記中にも其の
名を記せるが、蒙古人が之を飜用して蒙古文字を作製したりしより、元史搭搭統阿傳、窩闊儡鐵鎗、高昌偰氏家族等にも其の名
るが如く、Rashiduddin の Tarikh-i-Jiuniankasani 元副罷兵、元史搭搭統阿傳、窩闊儡鐵鎗、高昌偰氏家族等にも其の名

三〇