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0627 羽田博士史学論文集 : vol.2
羽田博士史学論文集 : vol.2 / Page 627 (Grayscale High Resolution Image)

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doi: 10.20676/00000267
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樹下人物圖について

〔圖版第一五圖 參照〕

この畫はやくから學界で重視せられたもので(編者註、國販第一五圖右)、その傳來については、これが昨年國立博物館に收められるまでの所有者であった主樹甚氏の所藏となり、その後輾轉して山中商會の有に歸したとのことである。清朝末期の新疆布政司であった主樹甚氏の所藏となり、その後輾轉して山中商會の有に歸したとのことである。
欄圖は一本の樹木をうしろに侍童をしたがへ、長袍をまとい、細い鬚の左側に白い短い持物を挾み、右手を頭上に擧げておむろに直頭巾が、左方、低めの方向をじっと見つめながら、主人と同じ方向に副頭巾を脱ぎ取ろうとしており、侍童は主人の左補をうしろから双手で支へるやうにしながら、主人と同じ方向に副頭巾を注ぎ、両人物の前には大小の石四点が無造作に配置されている。
を描き、主人の着衣は大小の石四点が無造作に配置されている。すべて黒線で主従と景物の輪郭を表裏であるに止まらず、その目由なうっかな描線で、自然の樹石や深い緑色を施した人物の顔容態度など、活溌生きと描き出してゐる。新疆の探検以来、唐代前後の輪書の獲られたものは少なくない、その多くは僧書を始諸種の宗教書で、純粋に世俗を描いたものは類例が少なく、たまたま有れば惜しくもひどく破損した斷片に過ぎない間にあつて、ひとりこの畫がほとんど完全に保存せられ、唐代風俗畫の一面を今日に傳へてるのは、きわめて珍貴

樹下人物圖について
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