National Institute of Informatics - Digital Silk Road Project
Digital Archive of Toyo Bunko Rare Books

> > > >
Color New!IIIF Color HighRes Gray HighRes PDF   Japanese English
0069 羽田博士史学論文集 : vol.2
羽田博士史学論文集 : vol.2 / Page 69 (Color Image)

New!Citation Information

doi: 10.20676/00000267
Citation Format: Chicago | APA | Harvard | IEEE

OCR Text

ものなりと認むる以て正當とす」と說き、更に又其の系統年に、「回鶻文字の成立につきては、突厥文字と同じく其の事情を知れる刻らず と難、然も其の字形は此の文字の系統を明示するものにして、彼のネストル教徒の用ゐた
るシリヤ文字、即ちストランゲロ文字より起れるものなるを知る」と論じ其の當說に復論し、氏は回鶻に用ゐた
にシリヤ文字が、その漢北時代に於て何等の證跡の存せざるものは勿論、高昌に於けるネストル教の僧侶に關感し、又ネストル教の回鶻に入り
時代につきては、摩尼教徒より早く東トルキスタンに後して何等の證跡の存せざるものは勿論、高昌に寺院を設くるに至りたるものならんと思へ
侶は佛教徒者しは摩尼教徒に反して、其後に回鶻の地方(即ち東トルキスタン)に至り地方に至りたるものならんと思へ
ど、史上の事實は知りて反省するに、此の如く其の所說を復舊したるは極めて奇怪のことに屬すと日はざるの極
シリヤ文字との間柄に於る相互の字體の類似程度につきても、自から前掲の表を作成して、ソグド字と回鶻字との
めて相近きものたるを示したる人なれば、此の如く其の所說を復舊したるは極めて奇怪のことに屬すと日はざるの極
らず、然れ共斯る者も若しソグド文字が回鶻文字より起れるもの、若しくは単に回鶻文字より後のものと見
る場合に於ては、必ずしも成立せざるを非ず、果然は此の點につき、一九〇九年に說を示し一今質の回鶻なりと見
て書けるソグド文のかかる古き碑文を指神㊟の存するものにして、「回鶻㊟」と曰ひ、更に其の後初めて回鶻文字
より發達したるものなるかも知れずとの假定も成立つ、回鶻人は更に其の體を保持したるものならんか」と說き、
體の回鶻字を受け、其の體を始め獨佛の學者が、回鶻字を以て後のソグド字と見る說に反對し、ソグド字こそ却りて回
ん」と說き、Keilin、氏を始め獨佛の學者が、回鶻字を以て後のソグド字と見る說に反對し、ソグド字こそ却りて回
鶻字より出でたるものなるべきを主張せり、回鶻字を以て後のソグド字より後新體を作りてこれを用ゐるに至りしなら
ば、共にソグド字が回鶻字より出でたるものと認むべからざる理由につい

回鶻 文字 考

一九