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0082 羽田博士史学論文集 : vol.2
羽田博士史学論文集 : vol.2 / Page 82 (Color Image)

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doi: 10.20676/00000267
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しまざるものは、実に所謂囘紇文字を以て書かれたるが故に外ならざるは、Radloff 氏の明らかに述べる所なり、
されば此等の古き囘鶻文、囘鶻語を囘鶻字にて知らざる文記にして、諸般の条件より見、此の地方に在りトルコ族が
もの大部分は、実は囘鶻文、囘鶻語を囘鶻字にて書記したるものと認めらる
かの突騎施にて運くも八世紀の前半時代に使用したると同一の文字、即ち新ソグド文字と称すべきものを用ゐ居り
て、之によりて書かれたる文語の交替出したるものを見ざる可らず、而して囘鶻の初に当りては、彼
至りしは九世紀の後半、即ち唐の鑑宗の咸通七年(八六六年)よりの事なれば、其の移徙の初に行はれたる文字にして、
等は囘徒従来の鑑宗を使用したるものの如くなるべき⑨(八六六年)より此の事なれば、後漸次此の地方の同族の
筆を用ゐて紙上に書記する便に於ては、遂に欧文字に優れる此の突厥ソグド文字を使用することなり、遂に突厥
字を業とするに至りしよりならざるが如し、之れば要するに此に優れる文字を囘鶻文字と称するに至り、
て、之を使用するに至りしよりならざるが如し、即ち九世紀の後半以後に於て初めて妥当なるべきが、此の時代以前
グド若しくは同一の文字たるトルコ語の文記は囘よりも多かるべきが、之に対しては後、此の時代以前
にて書きにくは古代トルコ字等何れの名称を附するも妨ざるべしと雖、獨り従来行はれたる囘鶻文字の名称を以
すべきにはあらざるなり。

三二一