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0100 羽田博士史学論文集 : vol.2
羽田博士史学論文集 : vol.2 / Page 100 (Color Image)

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doi: 10.20676/00000267
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般に縁の遠いものでありますから、初めに少し此民族のことに付て御話を申上げて、それから佛典の事に話
を進めて行きたいと存じます。从して、并しそれも時間も僅かなことでありますし、又十分な用意も出来て居りませぬが、
な譯でございますから、到底細かく申上げることは出来ませぬやう、極めて大體の話に止まると云ふことも豫め御承
知置を願ひたいと存じます。

此回願は、颯々に書きますので、勿論是は回紀と云ふ字を用ゐて居りますが、古くは回紀と云ふ所を此字で書いた、
是は何でも驟動が願る敏捷で、個のやうな動作をすると云ふ字から、後には紀と云ふ個と書くやうになつた、
なつたのでありますが、勿論是は御承知の通りウイグルと云ふ所に二様の文字を用ゐるだけでありまして、どちらにしても元の言
葉はウイグルと云ふので、唯これを支那人が漢字を以て寫すのに古代の土耳其族語を話して居つたのでございます、従つて其言葉は古代の土耳其族語を話して居つたのでございます、従つて其言葉は古代に動勤であるとか、鐵勤であるとか種々の文字を用
ら申しますれば純粋の土耳其族でございます。
の南北朝から隋朝の末にかけましては其其と云ふ部族でございます。

さてこの回鶻と云いますが、それならば唐以前の歴史の上には其の名は現は
れてないものであるかも知れませんが、南北朝の頃、隋の頃にも明かに歴史の上に現は
れて居ります。それは文字こそ違つて居りますが、或は鉄紀と書き、或は烏紀と書き、
て居ります。判然とウイグルの名を寫して居りますのは此如く南北朝の頃からのことでございますが、稱々な文字で現はれ
れて居ります。それは文字こそ違つて居りますが、或は鉄紀と書き、或は烏紀と書き、哀紀などと、稱々な文字でございますが、政學者は
もつと前の時代に之を求めて、旣に漢の時に此民族が現はれて居ると云ふ風に考へて居る人もないではないのであ