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0205 羽田博士史学論文集 : vol.2
羽田博士史学論文集 : vol.2 / Page 205 (Color Image)

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doi: 10.20676/00000267
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従来回鶻文法華經普門品の學界に紹介せられたものニ種あり、一は一九一一年獨逸の Müller 氏が

(圖版第二三圖 参照)

11 に於て譯出せるものにして、二は同一九一一年、Radloff 氏が、Kuanšiim Pusar と題にして聖波得堡より出版せ
るものなり。前者は三十七行の斷片に過ぎざれども、後者は殆んど其の全部を存し、僅かに其の四・五行を缺くの
み。Müller 氏の譯出せるものは何れの地より得たるものなるかは、今知るを得ざれども、長さ三四八十五サンチメー
よりせるものなるべく、Radloff 氏のは Djakow 氏が吐魯番に於て蒐集せる斷片一葉も亦た吐魯番附近にして
トル、由二十七なるべく、Radloff 氏のは Djakow 氏が吐魯番に於て蒐集せる斷片一葉も亦た吐魯番附近にして
て、表裏合して僅かに四十三行を存し、然も紙面の上部に於ては、共に二行許りを缺けるものなること、原文と對
照すれば明らかなり。勿論此の四十三行は全く別譯にして、行文・譯語共に原文に忠實なる譯交なり。
は全く別譯にして、行文・譯語共に原文に忠實なる譯交なり。すれば明らかなり。勿論此の四十三行は
彼に比して遙かに原文に忠實なる譯交なり。漢文より翻譯したるものなることは兩者相同じきも、此の斷片のは

回鶻文法華經普門品の斷片

斷片の中、六寸四分、長さ、一尺二寸三分。上方圓形の空間の中央に存する○は、綴糸を通したる穴なり。

一四三