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0212 羽田博士史学論文集 : vol.2
羽田博士史学論文集 : vol.2 / Page 212 (Color Image)

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doi: 10.20676/00000267
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を進め得ないのは、彼此事情の爲とはいへ、慙愧の念禁へない。併しながら今日までに知り得た所が假令乏に
いての斷片的の知識に過ぎないにしても、從來誰も敢て公にしなかった此の書の性質を解説して、學界の批正を請
ひ、之に對する一般の興味を喚起する一助とすることは、必ずしも無意味の事ではないと信ずると共に、自分一個
に取りては、自分をして兒もこの方面の學問に從事するやうに導かれた恩師の還暦祝賀の記念として、感謝に
満ちた情念を以て、此の一篇を草するのは、衷心欣快に堪へない次第である。

二 本書の體裁

此の書はスタイン氏が既に記したやうに⑩、敦煌の同一場所から出た他の同間語の卷子、または綴本等に於て認め
るもの手の黄紙とは異つて、薄い質の紙に書かれ、自分の記憶にして過ぎなければ、雁皮紙の薄紙に類
するものであったと思ふ。女字は初めから二三折にした紙の外面の表裏にのみ記して、日本や支
那の書物の體裁と同様に、折目で見常らないが、大同小異であったと記憶する。こゝに掲げた寫眞で見分で
ある。の方については、今記見常らないが、大同小異であったと記憶する。こゝに掲げた寫眞で見分で
ある。の比例に依つて明かであるが、紙内が竪五寸六分、横四寸四分で
やうに、女字は竪に書かれ、狭く残された上方の欄外に、漢字で丁附けがあつて、第一册即ち Ch. XIX. 001 の
001 の方については、今記見常らないが、大同小異であったと記憶する。こゝに掲げた寫眞で見分で Srindia の圖版に示された。

本文は、二實は、一最初の一枚に附け、次の一枚にも二と記してあつて、初めの二枚は、と見るべき Ch. XIX. 001 の
より(二百)四十九に及ぶ、外に識譜を記した二枚の前綴がある。Ch. XIX. 002 は二十五より一百五に及び、一