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0269 羽田博士史学論文集 : vol.2
羽田博士史学論文集 : vol.2 / Page 269 (Color Image)

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doi: 10.20676/00000267
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人の傳は、木朝高僧傳、「元亨釋書及下帝之を載せず、今詳かに知らず、曜、西山の法華山寺に住みしよし、
風雅集卷第八冬歌の部に、「遊雪のいみじくふりたりけるあした、慶政上人西山に住み侍りける慶室に詠みて遣し
る」とて、光明峰寺入道(遊家)の、「如何ばかり降りつもらぬ思ひやる心と深きみねのしらゆき」なる歌及び
慶政の之に對する返歌あり、また前内大臣基家の歌遺集卷十九釋教歌の部に、「慶政上人住み侍りける法花寺にて人々歌よ
年の法事に法華山寺にて唐本の一切經供養せられける時、凾居の友なる聲を以て、「松尾澄けれは、よみ侍りける」といへるか如き
によりて知らる、副承嘉章の本(宮本)には、「阿房負相留母母の記あ
り、また和歌口傳(副承嘉章の本(宮本)に、「阿房負相留母母の記あ
にすみけり、後に松尾慶政上人のほとりに侍りけるを、源氏物語かくせんとて、法花寺にて見られたる人のしるべ
にて、院大納言典侍二條禪尼もとにきたれり」と記せり、思ふに謹月房とはこの松尾の法花山、即ち今の西方寺中
の一房の名なりしならむ、その生歿の年月も詳かならざれども、明惠上人を始め、道家、相互贈答の諸集に、家良、基家、家
隆等の諸諸調と相交はりしことは之、積古今、玉葉、風雅、「新千載、新拾遺の諸集に、慶政なる天台の僧を嚴
する等の諸諸調と相交はりしことは之、積古今、玉葉、風雅、「新千載、新拾遺の諸集に、慶政なる天台の僧を嚴
江國圓寺の學僧なりとし、能辨法師に師として經論を學び、西山の法華山寺に居り、交永五年十月六日歿すとあ
るよし、佛家大名群書に見ゆ、思ふに此上人のことならんか、かの明惠上人が真実元年詩六十を以て歿せしに考ふ
れば、それより三十六年の後、即ち交永五年に此上人の入歿せしは、少しく長壽にすぎるが如きも、然もその交友

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