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0278 羽田博士史学論文集 : vol.2
羽田博士史学論文集 : vol.2 / Page 278 (Color Image)

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doi: 10.20676/00000267
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と、則ち波斯教経典の名の與へられた所以を知るべし。余もとより宗教学に於て知る所なし、されど残経を通讀す
れば、明らかにこれマニ教(Manicism)経典として同學の士の一覧に供せんとす。然り其の全文は同誌十四枚の
して以て羅氏の厚意に答へ、一方之を学界の珍として、決して彼の景教と混同すべきに非ず。則ち此の一冊を草
長きに亙り、今悉く之を掲出し得べきに非ず、只其の數句を抽出して、以て此経の性質を定め、更に此経の示す所
により、東方のマニ教に關する諸學者の説を少しく補ふを以て止まんとす。

一 教義上より見たる残經の性質

此経は護羅氏の序文にも見るが如く後の一部の室室に存せるものにして、世界創造の所以を説くに始まり、次で
へて、輙して此宗教の上より見たる完全圓満なる人格を説示するに終れり。その第四行以下に明暗二の学間の有様を説
き、普宗徒に明暗二の学間に答へ、明使なるものが阿駄なるものへの問に答

此経は護羅氏の序文にも見るが如く後の一部の室室に存せるものにして、世界創造の所以を説くに始まり、次で

余時明使告阿駄言、普戒善戒、汝等善生、即此世界深義、淨藥即是二光明使、入於暗坑無明境
我嘗爲汝分別解、汝等善知、能問如此善義、次今即出五坑、其五類魔、點五明身、如細叢薰、如鳥破卵、如
放撥鈎別解放、群風明使以五頻魔五明身三万和合、造成世界十天八地、點五明身、及び之に附繩
と、これ此宗教に於て世界十天八地の生成を説くものにして、暗坑無明界に陷りし五個の明身と、暗といひ、面し
せし五個の悪魔との和合を以て、淨風明使なるものが造成せりと成せるものなり、其の明といひ、暗といひ、面し

と、これ此宗教に於て世界十天八地の生成を説くものにして、

魚呑鈎、以是義故、
界、放撥鈎別解放、群風明使以五頻魔五明身三万和合、造成世界十天八地、點五明身、及び之に附繩