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0320 羽田博士史学論文集 : vol.2
羽田博士史学論文集 : vol.2 / Page 320 (Color Image)

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doi: 10.20676/00000267
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が、それは今日自分が敢て試みようとする所では無く、別に適當の人の研究を待つことにする。たゞここには僅に三の例を擧げて、上に此の經文以下の聖書を據にした教理論であると読いたのを証明する便宜に供したい。

81行に天眷說云と書き起して、第三願・第四願より次第に第十願までの目が立てられ、それぞれ願の内容が示されているのである。第十願というふのは、上に此の経文以下の聖書を読いたのを証明する便宜に供したい。かく序を逢ふて第十願までの目が立てられ、それぞれ願の内容が示されているのである。かく序を逢ふて第十願まで読んで見ると、行の第三願に至るまでが第一願も第三願も當るべきであるのに、それが見えないのは、思ふに81行の天眷說云から82行の第三願というふのも必ず第一願に當るものので、そうして第三願は全て普落されたものに外ならぬであらう。今試み

に之を讀んで見ると

天眷說いて云はく、有らゆる衆生、諸惡等に返るは(今)、(天)、皆に返(反)逆し、亦孝ならず。

第三願は、若し者はく「承父并恭給」、「有らゆる衆生、父母に孝養し、衆永闕けさらば、命終るの時乃ち天道を得て、

第四願は、「爲舍背父母」、如し衆生父母無くんば、何人か生き處を、隱惡を懶く莫れ、唯惡を懶く莫れ、所以は衆生の命は人命と殊ならされば

第五願は、衆生目から彼生する人有らば、一切他を諫めて放さ(しむる)莫れ、

なり。

第六願は、衆生目を要子を養れ、

第七願は、他人の富貴に於て并に田宅奴課を有するを見るも、隱妬するは莫れ。

第八願は、衆生錢計に(於て)他の富貴にして并に田宅奴課を有するを見るも、隱妬する莫れ。

二五八