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0334 羽田博士史学論文集 : vol.2
羽田博士史学論文集 : vol.2 / Page 334 (Color Image)

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doi: 10.20676/00000267
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抗妥氏の記して居るやうに、李氏は前記第五種の経典なる宣元至本堂を蔵して居られるが、これは自分の訪問
の當時には上海に置いてあるとのことで、遺憾ながら長い余白を存して居り、文字の終は句として完話して居るけれど
も、一二三十行の文字を有するに過ぎず、細閲を割した為に多分中途にして抄写を廃めたものであらう。か
 次第で、今全巻の終りであるか否かは不明であるとのことである。多分中途にして抄写を廃めたものであらうか
いる次第で、今學界の士に頒ち得らる五種の経典中、一種のみはな世に公けにするを得ないでゐる。其の第四種と称す
べきこの遺經を世に公けにするを得ないでゐる。自分の深く欣快とする所である。

二 體 裁

此の経典は敦煌出土の経巻に多く用ゐらる、黄麻紙に書かれ、上下と行間とには細閲が施されてゐる。首行は第
百五十九行に當る末尾の行とには、前述の如く忠玄安楽経と題を異にし、一神論や序籥述詩所経とは論議するについては、せめて原本の寫貫をでも示し、寧ろ三
成崇度蔵のそれに近い字體は一神論や序籥述詩所経を論議するについては、せめて原本の寫貫をでも示し、寧ろ三
を待たねばならぬが、自分の観たるにして過らなければ、此の経巻の書写は、一神論や序籥述詩所経よりも後の時代
に属するもので、此等の両者が教教所に属する教教僕来の後比較的早い時代に遺延せられ、其の書写も殆ど初唐の時期に属するものと
と記める⑧に對して、此等の両者が教教僕来の後比較的早い時代に遺延せられ、其の書写も殆ど初唐の時期に属するものと
のも略ぼ欠く。假令釈文句三に止まらないとはいへ、然も意義殆どと通達する點から見ても、前の両者に
體も略ぼ欠く。假令釈文句三に止まらないとはいへ、然も意義殆どと通達する點から見ても、前の両者に

二七二