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0374 羽田博士史学論文集 : vol.2
羽田博士史学論文集 : vol.2 / Page 374 (Color Image)

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doi: 10.20676/00000267
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る。

前に述べた如く、波斯教残経の一部に膺する古代トルコ文譯本の見出されたのは、自分には非常に興味の深い事實
である。本書所收の第八文書の〔より七まで〕が即ちそれである。これを見ると此のトルコ文譯の原本となつたもの
を漢譯本と對比して見るべき理由は、つも存しない。彼、ペーレヴィ文からか、或はソグド文などから譯されたものであらう。
漢譯本と對比して見ると答えは容易でない。一長一短で、彼によつて誤れる所が此に正しいかと思へば、如きものある丈けで、彼に存する所が此の本の價値は充分に
あるが、兎も角漢譯本の誤説が此の例を擧げて見ると、漢譯本に
認めることが出来る。一二の例を擧げて見ると、漢譯本に
又惠明使が漢譯本の誤説を見る。一顧に「大光明日、降伏三穢無明暗夜、

と記し、續いて第三日と說明し、次に

第三日即是說題及喚應聲、十二時者即最微妙相心念思意等及恰怒誠信具足記辱智惠等是、其此幾應第四日
者以像大界日即是喚第四日等、恰然相等、光明圓滿、合成一日(op. cit. 105-106:501)
と見える。文中「其光明使、應第四日等」の一句は、此の一節前記の三天光明惠日の說明である點かゞ見ても、到底
其の儘に解釋し難く、何等か誤りの存すべきことは何人も疑はない處である。然るにこの第八文書の二には丁度之に相
は之を「其此說題及喚應者」の誤りであろうと見た(op. cit. 71 (567))。然るにこの第八文書の二には丁度之に相
當する處が出て居つて、筆者の譯によると、

三二二