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0435 羽田博士史学論文集 : vol.2
羽田博士史学論文集 : vol.2 / Page 435 (Color Image)

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doi: 10.20676/00000267
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縁と記す)されなり。
天男は「天より生れたる男」の意にして、隋書突厥傳に沙鉢略可汗が高祖に奉りし書の始めに、自己を稱びて
「從天生大突厥…沙鉢略可汗」と云へるのと同意義なり、突厥碑文のエニセイ文字にて記せるものい中に、
täŋri の意を譯し之に男なる語を加へたるものに外ならざるべし。
k(?)ri 乃ち テ(ル?) 漢譯 一

傍て突厥可汗の稱號に此の如く腰々たる語を用ゐるは、天男は即ち此の täŋri yarmïs の意を譯し之に男なる語を加へたるものに外ならざるべし。只だ何れの未開國民にも存する天崇拜の觀念の現れ
なる語であれば、天男は即ち此の täŋri yarmïs türk bilgä kaγan
たるものとのみ見るよりは、更に深き因由あるが如し、抑も此等のトルコ民族の間に魏晉高軍傳に見
するは、有名な事實にして、隋史史書によれば突厥にも亦之を設きたる之を知るべし、然るに魏晉高軍傳に見
ゆるものは、只だ狼を祖先とせるのみならず、更に詳密に之を設きたる天が實に彼等を生みたるを云へり、即ち「俗
云置二其其上、曰謂天自週之、老狼、委容甚美、……乃有一老狼、晝夜守塞鳴呼、因穿下爲空穴、後遂滋繁成國」と
豪置二其其上、曰謂天自週之、老狼、委容甚美、……乃有一老狼、晝夜守塞鳴呼、因穿下爲空穴、後遂滋繁成國」と
云何似單于生二女、委容甚美、國人皆以爲神、單于曰、吾有此女、安可配人、將與天、乃於國北無人之地、築高臺、置二女其上、曰謂天自週之、老狼、晝夜守塞鳴呼、因穿下爲空穴、後遂滋繁成國」と
隋書等に記せる

於此、欲以與天、而今狼來、或是神物、天使然之、……乃有一老狼、晝夜守塞鳴呼、因穿下爲空穴、後遂滋繁成國」と
ものは、此の國とより之を略記せるに過ぎざる可し、則ち彼等が屢々天を稱し、其稱號にも之を用ゐる理由を推知し得
べし。

聖天は、täŋri の意を眷稱したるに過ぎざるべく、骨咄祿は前記の如く qutluγ 即ち「幸福」の對音なり、

唐故三十姓可汗貴女阿那氏之墓誌