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0459 羽田博士史学論文集 : vol.2
羽田博士史学論文集 : vol.2 / Page 459 (Color Image)

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doi: 10.20676/00000267
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宗教に待つふ漢字音變遷の跡を究めることが單に音韻の學問の上に於てのみならず、諸種の東洋の學問の研究上
時代に伴ふ漢字音を須らない。從つて此の方面の研究は内外の學者に依て熱心に從事せられ、其の結果も
至要の事たるは今更言ふを須らない。從つて此の方面の研究は内外の學者に依て熱心に從事せられ、其の結果も
相次いで發表され、特に紀近著しい進歩を示すに至つたのは快心の極である。併しながら此等の研究の結果には、
學問の性質上致し方無いことゝはいへ、各々多少の臆斷を伴つて居るのは非實である。此の際臆學の一段の進境を
示す爲に最も必要な條件は、一つでも多く新なる資料を從來の推測を率實に據つて證明し、若くは之を收むる
事でありばならぬ。自分が今此の對音千字文を研究上掲示するのは、當間の研究家の蔭に據つて居る漢字の反切や、
供するに外ならぬ。蓋し古い漢字音を今日から正しく寫し出した音資料は非常に稀重せられる所以は全くここに在る。然らば
の文字で與へた音韻の外に、音標文字を正しく寫し出した音資料は非常に稀重せられる所以は全くここに在る。然らば
ものである。日本・朝鮮・安南等に傳へらる、漢字音が字音研究家に脊重せられる所以は全くここに在る。然らば
ここに西藏文字で寫された漢字音は何時のものであるか。此の事は此の資料の價値を定むる上に最も緊要の事
であるが、此の書寫の時代を斷間には書寫の年月も無ければ、無論書寫を施した時代も明らされて居らず、また文字の缺劃
等に依つて、た次依佛洞から出たものであることは、從つて的確に此の問題を解決すべき方法は無いが、唯前に文字の後述べた如
く、た次依佛洞から出たものであることは、從つて宋初以前のものなるである。ペリオ氏やスタイン氏の敦煌の同一
の事實を基礎として更に其の上に我輩の推斷に質し得る點は其の書體である。

漢蕃對音千字文之一斷簡