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0464 羽田博士史学論文集 : vol.2
羽田博士史学論文集 : vol.2 / Page 464 (Color Image)

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doi: 10.20676/00000267
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最後に特に注意して置くべきことは、西蔵語の母音を表はす爲に、今日使用されざる記號の用ゐられて居る事
である。此の記號は拉薩の唐蕃會盟碑にも見えるし、また前記敦煌から出た漢蕃對譯語彙の斷片、その他中亞出土
の交書籍典類にも見える。寺本氏の西藏女法にも見えるし、此の事を注意して(頁五)、拉薩の碑文には漢蕃對譯語彙の斷片に
懸して用ゐるのであると記されて居る。シルヴン・レヴィ教授に之について意見を開いて見た事があつたが、矢張寺本
氏と同様の考であつた。實際に就て考へて見ても i 母音を表はしたことに疑は無い。然同一の i を考すものならば、何の要あつてか両形を用ゐたものか、殊に XVII-9 の例について見るやう、
一漢字音を以て寫すに常て二個の i を用ゐる場合に、一つはゐる次第によつて考へると、此の兩者を顧々狭い場所に書き並べて、或はその問に
者相重なる如き點が存したものも居る。かゝる次第によつて考へると、此の兩者の問には同じ i 音にしても、或が寫す
i を以て寫すことにした。

(一)a. 諸居 (iang, uang) を含む Go (yo, Go を含む) と成れるもの
音の輕重の如き點が存したものでは無かつたかとも思ふが、今は自分には何とも定め得ないから、兩者共に同一の

VIII-4 mo