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0505 羽田博士史学論文集 : vol.2
羽田博士史学論文集 : vol.2 / Page 505 (Color Image)

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doi: 10.20676/00000267
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うて居られる、十四世紀といふのは此の場合可なり漠然たる時代の附け方で、元のものとするか、明のものとす
るか判じ難いのであるか、篇中には李文田が必ず秘史の註に「影元鈔本」といって居るものを、Copie manuscrite
reproduisant l'édition du XIVe siècle と李文田が譯してあるのから考ふれば、氏の十四世紀といふのは元代を指したも
のと思はねばならぬ、従って同氏は漢譯年代を元代に置く一人と見なければならぬ、次第に附觀して居る如く、
前に記した皇明實錄洪武十五年正月はまだ内戊の條は、李文田の注釋く〔叢書中の四譯館韻書の中にも引いてある〕
も、日知錄にも引用してあり、〔叢書中の四譯館韻書の中にも引いてある〕此の條は勿論華夷譯語の編纂のことを記して居るものであって、決し
て元朝秘史の漢譯のことに關説して居るものではない、那珂博士が「復元秘史參考、以切其字、諸共聲音」と
ある今書の文から參考の二字を省かれたのは、彼の過誤に過ぎないのであらうけれども、これは金井氏も論ぜられ
たやうに、此だ大切なる二字を落されたものである、「秘史の連節符本にも、李文田の音譯本にも、ともにこの一句
については誤實錄を正しく引いた日知錄卷四を載せて、「復取元秘史參考;紐切其字、諸其聲音」とともに此の一句
みられなかったのは、全く解釋に苦しむ所である、然も此の二字を當てゝ譯語はじむるを云ふ」〔成宗顯王評實
とは解博士の解釋されたものは思へない、匠に存せる蒙古字の音韻分析し、漢字を當てゝ譯語はじむるを云ふ〔語序論二〕
と解かねばならぬ、と見てさしも差支えない、これにより譯語に用ゐた文字を聲音を
諸へたと見てさしも差支えない、混んや「以切」の二字は、「參考紐切」とあるものゝ「參考紐切と」とあるものゝ「顧ひつゝある以上は、此の一句
は華夷譯語の文字を紐切し、聲音を譜へる爲に、漢譯の元秘史を參考したとの意なることは疑だ明究である、「元祕

四四三