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0513 羽田博士史学論文集 : vol.2
羽田博士史学論文集 : vol.2 / Page 513 (Color Image)

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doi: 10.20676/00000267
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があつて、其の分布も朝鮮、日本等に及んで居るのであるが、此の五體の書は未だ曾て印行せられたことはなく、
泰天宮殿のものの以外には、これから考がへて見ると、プリチェンミューゼアムに一部あるといふことを聞いて居る外は、その存在を耳にし
ないのである。近い頃で、爲に刊行も出来れ、恐らくは乾隆の極めて末年、一説は
天子の崩御の前頃で、爲に刊行も出来れず、序文も付け加へられるに至らなかつたものであらうと思ふ。五體と
いふのは前の御即ち清領土耳其語;所謂チャガタイ語を加へたからの稱呼で、此の書に及んで清の領地の
重なるは國語は、一わたり對譯せられて居る樣に第一段に見えて居られたのである。

此の書は、第四段には同じ語の發音を満洲語で書き、第五段には蒙古語、第二段に其の西藏語の文字の發音を満
洲学で書き、第四段には土耳其語の發音を満洲字にて書き、第八段には諸語に發音を配して居る。第六段には西藏語に文字と語と
の設音を附したこと、土耳其語の發音を満洲字に書き、また其の發音を示して居る。即ち四體清文鑑と比すると、西藏語に文字と語と
洲学と全く別で、而して其の言葉は文字通りには發音しないのだから、かく文字と言葉との兩樣の發音を記載す
る必要があつたのである。

本書も正編三十二卷、補篇四卷より成つて、毎卷一册に別れて居るから、册數にして三十六册になつて居る。
字の記された頁數が全體で五千二百六十六頁、毎頁に各四語宛を載せてあるから、語數は總計ほゞ各二萬餘語を収
めてある譯であるが、尤も此の二萬餘語が全く相異つた言葉といふのではない。假令は量は總計ほゞ各二萬餘語を収
字の記された頁數が全體で五千二百六十六頁、毎頁に各四語宛を載せてあるから、語數は總計ほゞ各二萬餘語を収
言葉があつて、他の所にはまた黒茶なる語が出て居るといふ風に、一つ一つの語としては尚ほ少なくなれども、

五 鷹 清 文 鑑

四五一