National Institute of Informatics - Digital Silk Road Project
Digital Archive of Toyo Bunko Rare Books

> > > >
Color New!IIIF Color HighRes Gray HighRes PDF   Japanese English
0543 羽田博士史学論文集 : vol.2
羽田博士史学論文集 : vol.2 / Page 543 (Color Image)

New!Citation Information

doi: 10.20676/00000267
Citation Format: Chicago | APA | Harvard | IEEE

OCR Text

違ない、金史節解には撫卵或は鑄煉(改譯)といふ名をsaman にあて、満洲語の巫也とあるなどによぢ、
少くとも金代から此の名で呼んだものと思はれる、今日歐羅巴の諸國語の中へ入て居るshaman といふ言葉
此のツングース語について考へて見ると、Rubruck の紀行には「すべて巫はCham(ゞCh は の音に相當する③)と
業古語について記されてゐる、それで Rubruck 氏の如きは、蒙古トルコ及びウングース語ではやウル語などの
呼ばれる」と記されてゐる、それで Rubruck 氏の如きは、蒙古トルコ及びウングース語ではみな同一名稱で呼は
のを知くに思はれ、蒙古トルコ及びタール族によりて彼等の doctors, quacks, magician 固
れたものと考へて、Ikan なる語は常にトルコ及びタール族によりて彼等の doctors, quacks, magician 固
アメリカインデアンの medicine-man に當るものを支払千番に用ゐられた……今も Belire Taturs では kamen
といひ、Kachinzi では kamnoe といひ、Kirghiz では kamischa といひ、Manchus では shamas といひ、と説
いてゐる⑧。

gam と 'saman, sama, saman との間には普通の類似があり、また蒙古にも cham(=kam)なる語が存してゐ
たとすれば此等の三國語は近して共通の語を有てるものであるとの考え、一應もっともの如く思はれる、併
しながら、かゝる説を立てるのについては今一般の研究を必要とする、此の語は今日蒙古語には存しない、言葉であり、
kam)といふ説を記して居るが、此の語は今日蒙古語には存しない、言葉であり、また此の人以外にはかゝる言葉を記して居るが、それは、トルコ族に屬す
を記して居る人はないのである。Plan de Carpine も kam なる言葉を記して居るが、それは、トルコ族に屬す
る Coman 人の間で神を呼ぶ名實を呼ぶ名であらうか)として傳へたものである、此等の紀行以外の書物でゞ

北方民族の間に於ける巫に就いて

四一