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0547 羽田博士史学論文集 : vol.2
羽田博士史学論文集 : vol.2 / Page 547 (Color Image)

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doi: 10.20676/00000267
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い、蒙古語で巫を böje, 即ち「踊り」といふブリャート語で bo(全元譯語に箇婆を跋と譯して居るのこの bo の音譯である)といふのも böje, böye、そのブリャート語と關係せるものと思ふ。自分は kam といふ言葉は動くとか、急動するとか、震ふとか、揺り上るとか、(rühren, bewegen, zucken, schütteln, rütteln, arbeiten)といふ義であるが、華夷譯語には、「震的」に對して「舞的」なる語が應じてあ
る。「赤」は此の國語に於る nomen agentis といふ義ではないか、トルコ語に「舞の意の存してゐたものであることは疑
て見たい、トルコ語で kam といふ言葉は動くとか、急動するとか、震ふとか、揺り上るとか、(rühren, bewegen,
い、「震」の音は、kan(ham)であつて kam ではないが、トルコ語に事は、haqum(蠱木)を馬到に n 音を m 音で寫したりする如く、
寫したり、語尾の n 音を m 音で寫したり、反對に m 音を n 音で寫したりする如く、
寫したり、獅子(arslan)の語は、kamm=急動するといふ語で、華夷譯語の中には慶木なる語も支那の跡鮮や蒙古の
「震」(kan)=舞ふ、跳ぶ等の義から生じたものと同一の語で、華夷譯語の中には慶木なる語も存する例であるから
böye と同様に舞ふ、跳ぶ等の義から生じたものと見て誤りはないと思ふ。
右に述べた次第であるから saman, samam, sama と kam とは各々獨立の兩國語でそれぞ別個の成立に歸す
べきのであり、蒙古にもまた三種族とも共通した言葉をもつてゐたかも知れないといふ族を呼
なかったのであるから、彼等は三種族とも共通した言葉をもつてゐたかも知れないといふ疑を呼
至つては何とも論じ得る限りではない。今日の資料よりすれば彼等はそれぞれかいる特種の語言を以て巫を呼
なかったのであるから、彼等は三種族とも共通した言葉をもつてゐたかも知れないといふ疑を呼
んだものであると言ひ得るにしても、此等の言葉は唐代以前の女眞には見えてゐるが、そこで
なは此の問題について今一つ考へなければならぬことは、朝鮮・ツングース・蒙古・トルコ・ペルシャ等の各國
北方民族の間に於ける巫に就い

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